こどもの集中できる時間の長さと講座の時間配分

あくまで講師の経験則に基づく数値でエビデンスなどもなく恐縮ですが、本教室ではこどもが集中できる時間の長さについて次のように考えています。 もちろん個人差がありますので、あくまで目安です。

【集中できる時間の長さ = (年齢 – 5)× 10 分】

6歳(小学1年生)なら10分、
10歳(小学5年生)なら50分、
12歳(中学1年生)なら70分、といった具合です。
(ちなみにですが、どんなに年齢を重ねた場合でも90分が一般人の集中力の限界だろうというのが本教室講師の見解です)

この時間を超えてくると、目の前のことに対する興味を失ったり、こちらから与えたタスクとは別のことを始めたりしてしまう、というのが、あくまで本教室の講師の経験則です。
また、早速上記の数値を覆しますが、小学4年生以上に関してはハマれば1時間以上集中して作業に没頭することが出来る子が増えてくる印象です。

さて、本教室では1コマにつき最大120分間講座を受講することが出来ます。 先の「集中できる長さ」の話からすると、かなり長めに時間を取っています。 集中できる時間の短い低学年の子には、何度も集中することにチャレンジするための時間として、高学年の集中力の持続の長い子については、集中状態に入るまでの予備動作の時間だったり、休憩時間として、「集中時間外の時間」を使ってもらえればと思います。

本教室は個別指導です。そのため、受講生個々人が120分中のどのタイミングで集中状態に入るか(または、どのタイミングで集中力が切れるか)によって個々人ごとに講座の進行を変えています。
例えば、こどもの様子を見ながら「なんだか今日は疲れていそうだな」といった様子の場合は先にレクリエーションを挟んで元気を取り戻してもらってからワークに臨んだり、逆に始めから長く集中してワークに取り組んでいる場合には、集中力が切れたタイミングで休憩を促したりといった声かけをしています。
「もうこの子は今日1日の集中力を使い果たしただろうな」と判断したこどもについては、自由に過ごさせています。ScratchやRobloxで他人が作ったゲームをプレイすることで、そもそもパソコンに慣れることだったり、自分の作品作りに活かすための材料を収集する時間としています。もし「せっかく月謝を払っているのに遊ぶ時間があるなんて」とお考えの場合には、早めにお迎えに来ていただくという判断をされるのもアリだと考えています。特に低学年のお子様の場合、先述の通り持続する集中力は長くて30分〜40分程度です。長く見積もっても1時間もあれば集中力を使い果たしてしまうでしょう。それくらいを目安に引き上げるというのも、忙しい今の時代のこどもたちの時間の使い方としては検討の余地はあるかと思います。

研究所の制度設計は道半ばです。今後もしかしたらこども達の教室での様子をもとに講座の時間を変更したり、それに伴う料金プランの変更を実施したりする可能性もあります。受講される生徒さんとその親御さんにとって、また運営の持続性を考慮し、最適なコース・料金体系を設計できればと考えています。何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

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